◆「赤井都展」 2016年12月9日~12月19日

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「手のひらの中のアリス~小さな宝物・豆本アートの世界~」

 赤井都 個展

2016年12月9日(金)~12月19日(月)
12:00~19:00(最終日17:00まで) 12月14日水曜休廊 入場無料

手のひらに収まる小さなアート~美しくて楽しい「豆本」の世界~

豆本の歴史は古く、ヨーロッパでは16世紀頃には携帯用の聖書が盛んに作られ、また日本でも江戸時代にはお雛様の道具の中の小さな本などが作られ娯楽用の玩具としても人気がありました。豆本の中に収められた魅力ある物語を読み、独特の活字や美しい挿絵を楽しみ、様々な素材を使った素晴らしい装丁を愛でる、まさに読んで、観て、コレクションして楽しむ小さなアート、それが「豆本」の世界です。

今回個展の豆本作家・赤井都さんは、2006年国際的な豆本コンクールにおいて、独学で初めて制作したハードカバー豆本で日本人初のグランプリを受賞し、2007年連続受賞。また本年2016年、9年ぶりに受賞するという、まさに日本の豆本界のカリスマクイーン。

多くのファンを獲得している赤井さんの作品には、格調高く魅力ある文章、美しい描画、味わい深い活版印刷、手すき和紙などの様々な素材、高い技術の製本、素晴らしいデザインの独創的な装丁、など豆本の様々な魅力が溢れています。

今回の個展では、赤井さんの今年のコンクール受賞作「月夜のまひる」をはじめ、品切れが続いていた人気作「不思議の国のアリス」など約30点以上の素敵な豆本作品が展示・販売されます。会期中の12/10(土)、11(日)、17(土)、18(日)には赤井さんが在廊し豆本セミオーダー(※)実演販売を行い、また赤井作品を気軽に楽しめる個展限定の「豆本がちゃぽん」も設置される予定です。

ぜひ皆さんに豆本アートの楽しさにふれていただき、自分だけの宝物アートを見つけていただきたいと思っております。

※豆本セミオーダー 豆本の色や形など様々な素材をお選びいただき、目の前で赤井さんがあなただけの一点ものの豆本をお作りします。

赤井都 プロフィール

ブックアーティスト。自分で書いた物語をそれにふさわしい本の形にしたいという思いから、独学で初めて作ったハードカバー豆本で、2006年ミニチュアブックソサエティ(本拠地アメリカ)の国際的な豆本コンクールで、日本人初のグランプリを受賞し、2007年連続受賞。2016年、9年ぶりの受賞。

著書に『豆本づくりのいろは』(河出書房新社)、『そのまま豆本』(河出書房新社)、『楽しい豆本の作りかた』(学研パブリッシング)。

2006年より個展、グループ展、ワークショップ講師、豆本がちゃぽん主催など。オリジナルの物語を、その世界観を現す装丁で手作りする、小さなアーティストブックの作り手として、また講師として活動中。

詳細経歴

名古屋市立名東高等学校出身。
1997年豊橋技術科学大学建築・都市計画専攻、工学博士。
在学中より小説を執筆し、「すばる文学賞」最終候補(1998)、実業之日本社「チャレンジ公募勝ち抜き1000字小説合戦」グランドチャンピオン、薄井ゆうじ特別賞受賞(1998)、月刊全国誌に書評連載(1999-2000)等ライター活動、「群像」「文藝」「オール讀物」等、純文学・エンタテイメント分野の小説公募予選通過歴多数を経て、2002年より個人誌制作販売を始める。

2006年、ミニチュアブックソサエティ(本拠地アメリカ)の国際的なミニチュアブックコンクール(Miniature Book Society Competition)で、独学で初めて作ったハードカバー豆本で日本人初のグランプリ(Distinguished Book Award Winner)を受賞。独創性が高く評価された。
2007年、同賞連続受賞。
2016年Miniature Book Competition2016において9年ぶりの受賞。
2006年より個展、グループ展、ワークショップ講師多数。豆本朗読会、豆本がちゃぽんを主催。小さな作品は50以上ものメディアで紹介されている。作品収蔵は海外にも及ぶ。
著書『豆本づくりのいろは』(2009河出書房新社 台湾語翻訳版楓葉社)、『そのまま豆本』(2010河出書房新社)、『楽しい豆本の作りかた』(2013)学研パブリッシング。超短編の共著『未来妖怪 異形コレクション』『物語のルミナリエ 異形コレクション』(光文社文庫)、『超短編の世界vol.1~3』(創英社)。
製本作品掲載『手づくり製本の本』(2011誠文堂新光社 台湾語翻訳版楓葉社)、『1000 Artist’ Books』(2012, Quarry Books・アメリカ 日本語翻訳版グラフィック社)共同執筆『中学生の国語』一年 資料編 豆本を作る(2012三省堂)
2007年よりMiniature Book Socity会員、東京製本倶楽部会員。2011年より日本豆本協会副会長、2014年より顧問。


最終更新日
2016年12月21日